こんにちは、4歳&2歳の息子を育児中のゆきママ(@yukimama_345)です。
我が家の次男は現在2歳ですが、1歳半のときに便秘が原因で「脱肛」をしてしまいました。
(脱肛: 肛門から腸の粘膜が外に出てしまうこと)
まさか便秘で「脱肛」が起こるなんて想像もしていなかった私。
1人でも重症化する子が減れば…と思い、息子の症例(経験談)を紹介させて頂きます。
今回は、息子が「脱肛」に至るまでの経緯と治療経緯をまとめました。
↓↓「便秘」診断チェックリスト、月齢別原因、ホームケアについてはこちら↓↓
【生後1ヵ月】生まれたときから便秘気味
次男は平均体重で生まれた健康優良児でした。
至って普通の赤ちゃんで、良く飲み良く寝る子。
ですが、今思い返すと、生後間もない頃から便秘体質でした。
産後5日間の入院生活中も、排便回数が少なめでした
とはいえ、何かしら異常があるということは無く、産院のスタッフさんから一応「綿棒浣腸」のやり方を教えて頂き、「あまりに排便が少なかったら実施してね」と言われ退院しました。
ちなみに、同期間に居た他の赤ちゃんの中にも
綿棒浣腸をしている子が複数居たので珍しいことでは無いようでした
退院後は、お腹がいかめしみたいに固く、排便が少ない時に「綿棒浣腸」を実施。
その後、同院で行われた「1ヵ月健診」でも排便回数が少なめなことを相談しましたが、
うん、異常なし!
消化器官が発達するにつれ、便秘がちなのも解消すると思いますよ
と様子見判断。
母乳育児だったのですが、毎日しっかり飲めていて、
規定値以上に体重が増えていた(51.4g/日で体重増加)から問題なしと判断されたのだと思います。
これまでどおり、必要時に綿棒浣腸を継続することとなりました。
【生後10ヵ月】便秘で受診するも改善せず
生後3ヵ月健診でも特段何も指摘されず、生後10ヵ月健診へ。
この頃もまだ、放っておくと3~4日間排便しないことが多々ありました。
さらには排便時にごく少量ですが、出血していることもありました。
そのうち便秘が治るとのことだったけど全然治らない!
いつまで綿棒浣腸を続ければ良いの?
不安でいっぱいだった私は、ちょうど10ヵ月健診があったので「便秘」について再度医師に相談することにしました。
(産院の医師ではなく別の医師です。当時、予防接種でお世話になっていました。)
先生、3~4日排便しないことが多く時々出血もしているのですが
この子は便秘なんでしょうか?どうすれば…?
ハイハイ、このくらいの子供にはよくあることです。
うんちが固まっちゃってるだけなので、
薬局でイチジク浣腸買ってくださいねー
ものすごくサラッと聞き流され、特に触診とかも無く、市販のイチジク浣腸を勧められて診察終了。
よくあることなんだ、これが普通なの…?長男はこんな感じじゃなかったけど…
と内心モヤモヤしながらも、「医師が言うならそうなのだろう」と急ぎ薬局でイチジク浣腸を購入しました。
早速その晩、夫に脚を押さえてもらいながらイチジク浣腸を試してみると、
おぉ~~!!出る出る!!2日分くらい出たんじゃない?!
どっさり排便することができました。
出始めは固そうなうんちだったのが、後半は緩めのうんちに。
これできっと溜まっていたうんちを出し切れて、通常の排便に戻るのかなと期待していました。
【生後11ヵ月】セカンドオピニオンで便秘解消
案の定、便秘は治りませんでした。
イチジク浣腸によって強制的に排便することが出来るものの、それ以外での排便は無し。
綿棒浣腸がより強力なイチジク浣腸に変わっただけでした。
違う医師にも診てもらった方が良いんじゃない…?
何も改善していない状況に、ますます不安になる私。
夫の後押しもあり、別の小児科へかかることにしました。
え!イチジク浣腸を勧められただけ??
それは何も解決になっていませんね…
と、バッサリと前の医師の診察結果を否定。
まずは食事内容をもっと消化の良いものにして、
便秘薬を併用して継続して柔らかいうんちが出るようにしましょう!
乳幼児から使える優しいお薬ですよ
結果、乳幼児から使える便秘薬「マルツエキス」を処方して頂くことになりました。
マルツエキスはベビーフード等を販売している和光堂が出している効き目が穏やかな便秘薬です。
処方の場合は「高田製薬」と記載されていますが、和光堂から製造販売を承継しているものになるので商品自体は同じになります。
作用と効果
麦芽糖のゆるやかな発酵作用が腸の運動を活発にし、栄養を与えながらおだやかな排便を促します。
通常、乳幼児の便秘、乳幼児の発育不良時の栄養補給に用いられます。
QLIFEより引用
穏やかな効き目のマルツエキスとは?
(中略)マルツエキスは、さつまいもから採ったでん粉を酵素で小さく分解して麦芽糖にした天然物由来のものです。従って、食事療法に近く自然な排便を促します。
高田製薬株式会社提供「赤ちゃんの便秘のはなし」より引用
マルツエキスは、茶褐色の水あめ状で、カラメルのようなにおいと甘みがします。(私も舐めてみました。本当にカラメル!めっちゃ甘い!)
そのままスプーンで飲ませてもOKですし、ヨーグルトに混ぜて飲ませると特に嫌がらず、非常に飲ませやすいお薬でした。
そして、マルツエキスを飲み始めて3日目で自力排便が!
念願の自力排便でした!
計3週間飲み続け、排便間隔も1~2日になったので、医師と相談の上、服用をストップしました。
【1歳5ヵ月】見張りイボ出現
1歳過ぎ頃までは順調だった排便も、1歳4ヵ月頃になると再び2~3日に一度の排便にペースダウン。
その後、1歳5ヵ月頃になると食べる量が爆発的に増え、毎日排便するように。
次男の排便ペースは、時期によってまちまちで本当に読めませんでした
この頃、便秘はすっかり治ったと思い込んでいました。
しかし、ある日、肛門付近にデキモノのようなものを発見。
排便後にお尻を拭こうとすると、肛門付近に見慣れないピンクの小さな膨らみがありました。(ゴマ粒2個分くらいの大きさ)
「なんだコレ?」と思いながらも、まぁすぐ治るでしょ~
と当初は楽観視していました
その後、膨らみは消えることなく、さらに少量の出血もするように。
おしりふきで拭くと大号泣して嫌がり、オムツ交換時に逃走するようになりました。
そこで、前回の病院へ再度診察に。
たまたま前回の担当医がお休みだったので、別の医師が診てくれました。
これは…「見張りイボ」ですね。
また便秘になってますね!
えっ!最近はほぼ毎日排便してたのに!!
うんちの形状はどうでした?
毎日出ていても少量だったり固いのなら便秘ですよ
大変ショックだったのですが、また便秘になっていたようです。
そして「見張りイボ」は痔なので、痔の治療薬(「ボラザG軟膏」)等を処方されました。
えっ!赤ちゃんなのに痔?!
↓↓「見張りイボ」の詳細は、こちらの記事にまとめています↓↓
とは言え、最近はほぼ毎日排便できており、お腹にもそこまで便が溜まっていなさそうなので
便秘の治療というよりは、「見張りイボ」の治療を行うことになりました。
とりあえず1ヵ月程、軟膏を塗り続けての経過観察をすることに。
【1歳半】突然の脱肛
処方された軟膏2種類を毎日塗り続けていたある日のこと、
便意をもよおした次男が、いつもと違い、顔を真っ赤にしていきんでいました。
さらには排便しながら泣き出したので、「何?!どうしたの?!」と確認すると、
肛門全体に「見張りイボ」ではない何か赤いぷっくりしたものが。
(しいて例えるなら唇みたいな…)
明らかに異常だったので咄嗟に写真撮影し、再び病院へ。
これは…「脱肛」かもしれない
「脱肛」ですね…
写真を見た医師2人に「脱肛」と診断されました。
(たまたまお2人共いらっしゃったので、一緒に診てくださいました)
そして、既に約1ヵ月経過観察していたこともあり、これ以上の治療は難しいとのことで
医師3の古巣である大学病院を紹介頂きました。
紹介状効果なのか、大学病院では小児内科を専門とする教授に診て頂くことに。
(その病院ではめちゃくちゃ偉かったみたいですが、話が長い&人気なので予約を入れていても待ち時間は途方もなかったです)
明らかに「脱肛」ですね。
脱肛・見張りイボの治療には便秘治療が必須です。
色々な薬を試してみて、体質に合う薬を探しましょう!
教授は2歳から使用可能になる「モビコール」という薬がベストだと考えていらっしゃったのですが、
まだ次男は1歳半だったため、半年間、別の薬を試してみることになりました。
(「酸化マグネシウム」や「テレミンソフト坐薬」など)
結果的にどの薬も次男の便秘解消には効果なし。
SNS等で便秘解消法を調べて試したりもしました。
そして、そうこうしているうちに2歳になり、教授の大本命「モビコール」を試すこととなりました。
【2歳】モビコールで快便に♪→治療継続中
結果から言うと、毎朝モビコールを1包服用で、1~2日に1度どっさりとバナナ状のうんちが出るようになりました。
モビコールは便の水分量を増やしてくれるので、固くなってしまったうんちを柔らかくしてくれる効果があります。
この薬の作用と効果について
主にマクロゴール4000の高い浸透圧効果により、消化管内に水分を保持することで、用量依存的に便の排出を促します。
通常、慢性便秘症(器質的疾患による便秘を除く)の治療に用いられます。
「くすりのしおり」より引用
ただし、飲みすぎると下痢になるので、体質に合う分量の見極めが重要なお薬です。
モビコールを服用し始めて約3ヵ月になる現在も、この薬のおかげで快便を保てています。
次男、2歳にして、やっと人生初の快便生活です!!!
モビコールを服用し忘れたら排便が止まるから、
確実に薬のおかげで快便になってる!
便秘が快方に向かっていることもあり、今後はまた近所のセカンドオピニオンの病院に戻り、モビコールを処方&経過観察して頂くことになりました。
教授によると、便秘治療で「モビコール」を継続摂取する必要があるほどにまで重症化した子は、
大半が消化器官が発達する5~6歳頃まで服用継続することとなり、その後自然と快方に向かうことが多いそうです。
お薬と長い付き合いになるけど、次男には必要なもの。
悲観的になり過ぎず、これからも支えていきます!
あとがき
今回は「便秘が原因で1歳半で脱肛に至るまでの体験談」をご紹介しました。
乳幼児でも便秘になる子はいるし、便秘を放っておくと悪化し脱肛になることもある。
子育てされる方には、このことを頭の片隅にでも入れておいて頂きたいです。
我が家は幸いにも、信頼できる医師と体質に合う薬に出会え、今現在も治療中です。
今思えば「もっと早く便秘解消に取り組めばよかった」「甘く見るんじゃなかった」等と後悔は尽きませんが、あまり悲観的になり過ぎず、次男の便秘に付き合っていこうと思います。
この経験談がどなたかのお役に立てれば幸いです。
文末になりましたが、この場をお借りして…
便秘解消に尽力いただき、さらには大学病院を紹介してくれたセカンドオピニオンの医師、「モビコール」を推してくださった大学病院の教授には感謝してもしきれません。
本当にありがとうございます。これからもどうぞよろしくお願いいたします。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
↓↓ブログを応援していただける方はぜひポチお願いします!励みになります♪↓↓
イチジク浣腸は、赤ちゃんから使える「10g」を医師から勧められましたが、
薬局の薬剤師さんからは半分の「5g」程度で使い始めることを勧められました。
お子さんの体重や年齢によって適正な使用量が異なると思うので、用法容量を確認の上、使用してくださいね。