こんにちは、4歳&2歳の息子を育児中のゆきママ(@yukimama_345)です。
我が家の次男は現在2歳ですが、1歳半のときに便秘が原因で「脱肛」をしてしまいました。
(脱肛: 肛門から腸の粘膜が外に出てしまうこと)
元々、赤ちゃんのときから排便回数が少なめだったのですが、離乳食が進むにつれて悪化し、最終的に慢性便秘・時々脱肛を繰り返すこととなり、医療機関に長くお世話になることとなりました。(2歳半で完治しました)
2歳になった現在は脱肛は無いものの、相変わらずの慢性便秘なので処方されている便秘薬が手放せない状態です。(⇒2歳半で完治しました)
決して幼児の便秘は特殊事例ではないので、乳幼児を育てられている方、これから子育てが始まる方にぜひ知って頂きたいと思い、記事にしました。
複数の医療機関を受診することになった次男。便秘治療は長く時間がかかり、とても根気の要るものです。
軽症のうちの早めの解消が重要です!!少しでも、お役に立てれば嬉しいです。
\ 脱肛に至るまでの経緯はこちら /
乳幼児の便秘はよくあること
赤ちゃんはなんとなく快便なイメージがありませんか?
でも実際は、消化器官が発達してくるのが大体5・6歳と言われており、それまでは便秘になりやすいのです。
なので、当然、ミルクや母乳といった液体しか摂取していない赤ちゃんにも「便秘」は起こります。
赤ちゃんでもうんちが2-3日、もっとひどいと5-7日出ないこともあるんです。
◆新生児期
消化の良いミルク・母乳を飲んでいるのですが、寝てばかりや仰向けのまま等の運動不足が原因で「便秘」になることがあります。
◆生後5~6ヵ月頃
離乳食が始まり、うんちが固形に近づきます。
しかし、消化が上手にできない、排便する筋力が未熟なことで、「便秘」になってしまうことが多いです。
そして、乳幼児にも起こりやすい「便秘」ですが、排便回数には個人差があるので、一概に「●日出なかったら便秘」と言えず、その判断は非常に難しいです。
うちの次男は、放っておくと5日間出ない赤ちゃんでした。
明らかに異常だと思い、生後1ヵ月、3ヵ月で医師に相談しましたが、「便秘」とは診断されず様子見に。
ママ、週1回は綿棒浣腸してたのにね…
あれは明らかに異常事態だし、可哀想だったけど「便秘」とは診断されなかったよね。
その後、生後11ヵ月頃になっても3~4日に1度の排便ペースでした。再度受診し、やっと「便秘」と診断されました。
一方で、1歳の姪っ子は、毎日1回以上排便しているのに「便秘」と診断されました。
家庭での判断が難しい「便秘」。
でも、「便秘」を放っておくとどんどん悪化していくので早めに気付いてあげることが重要です。
【乳幼児の便秘】症状チェックリスト
排便回数だけでは判断できない「便秘」。
もし「便秘」かも…?と気になった場合は、以下をチェックしてみてください。
① 思い当たる理由がないのに機嫌が悪い
特に赤ちゃんの場合ですが、
おむつがキレイ、空調も問題なし、お腹も満たされている、良く寝ているはずなのに
なぜか泣いてばかりの場合は、もしかすると「便秘」でお腹が苦しいのかもしれません。
② 排便時に苦しそう
毎回うんちをする際に苦しそう(唸る、顔を真っ赤にしていきむ、泣く等)な場合は
「便秘」の可能性が高いです。
次男がまさにコレでした!
基本的にいつも唸る、泣く、顔真っ赤でしたし、
動けるようになると排便を嫌がって逃げることも。
③ 下腹部が張っている
まるで「いかめし」のようにパンパンにお腹が張っている場合も、「便秘」の可能性が高いです。
ただし、食後すぐは張っているのが普通なので、空腹時に確認してくださいね。
次男と姪っ子がコレでした。
2人とも、いつもパンパンに張っていて、ぽっこりお腹というよりは、固くて「はち切れそう」な感じでした。
④ 食べる量が減っている
いつもより明らかに食事量(母乳・ミルク、離乳食など)が減っている場合は、お腹にうんちが溜まっていて苦しくなっているのかもしれません。
ただし、外出や環境の変化など、様々な要因で食事量は変動するので、この項目だけで「便秘」を判断することは難しいと思います。
⑤ うんちが固い、出血している
うんちがいつもより明らかに固い、血がついている場合は、「便秘」の可能性が高いです。
固さ・形状の目安としては、コロコロした小さな便(うさぎのうんちのような)が最も良くないうんちの状態です。(望ましいのは、ゆるめのバナナ状)
固いうんちは、排便時に肛門付近を傷付けてしまうことがあり、これが出血につながります。
次男がコレでした。
ごく少量の出血がたま~に付いていました。
⑥ 肛門にイボがある
肛門の上側(おへそ側)にイボがある場合は、ほぼ確実に「便秘」になっています。
このイボは「見張りイボ」と呼ばれるもので、便秘が原因で形成されるものです。
見張りイボとは?
便秘で固いうんちになってしまうと、排便時に肛門に裂傷(=「切れ痔」「裂肛」)が出来ることがあります。
この「切れ痔」の周りの皮膚が、排便時の刺激等で腫れてイボになったものを「見張りイボ」と言います。
特に離乳食期の女児に多いらしいですが、男児もなります。
「見張りイボ」は、便秘を解消しないと治りません。
また、完全にイボが消失するまでに長いと半年~1年かかるので、早急に治療が必要です。
1歳半で脱肛した次男も、1歳5ヵ月頃に見張りイボが出来ていました。
幸い初期状態で治療開始したので2ヵ月程で回復しました。
また、姪っ子は、別の症状で医療機関を受診した際に、
初期状態の見張りイボを先生が発見し、「便秘」が発覚しました。
えっ!そうだったの?!
オムツ替えでお尻を拭くときに
「何か出来てるなぁ、いつもより拭くの嫌がるな~」
くらいにしか思ってなかったらしい…
確かにピンクの膨らみが小さいうちは、見落としがちかも。
次男の見張りイボも「そのうち治るだろう」と、
最初はそこまで気にしてなかったもんね‥
家庭で出来る便秘解消法
チェックリストで「うちの子、便秘だ!」という方、「便秘気味かも」という方は、まずは家庭で出来る対処法を試してみてください。
※脱肛や「見張りイボ」が出来ている場合は、早めにかかりつけの小児科を受診することをお勧めします。(ただし、救急に駆け込むほどではないです)
お腹のマッサージ
特に寝んね期の赤ちゃんにおすすめ♪
お子さんを仰向けに寝かせ、「の」の字を描くように右回りにくるくるとお腹をマッサージします。
その他にも横腹をさすってあげたり、左の骨盤上のあたりを指2-3本で少し強めに押すなど、腸を刺激するイメージでマッサージしてあげてください。
お子さんによって効果の有無が異なるので、合う方法が見つからない場合もありますが、ベビーマッサージの一環として行えるので習慣にしやすく、お子さんもママ・パパとスキンシップが出来て喜ぶため、試しやすい方法です。
ちなみにうちの兄弟は、両足を交互に動かす運動(自転車漕ぎ)が効果ありました♪
消化のよいメニューに変える
便秘=うんちがカチカチになっているので、水分を増やせばいい!と思いがちですが、かかりつけの先生によると「単純に水分だけを摂取しても尿になるだけ」で「うんちが柔らかくなるわけではない」そうです。
なので、食事を消化の良いメニューに変えて、柔らかい良いうんちを作ることが最善手です。
具体的に言うと離乳食期の段階を1つ前に戻すなどして、より消化の良い形状にしてあげてくださいね。
勿論、水分を取ることで腸を刺激できるので、麦茶を増やしたり、白湯など温かい飲み物を飲ませることも良い方法です。
食物繊維を増やす
よく大人の便秘改善法で耳にしますよね。子どもに対しても同じです。
離乳食期であれば、りんごのすりおろし、バナナをつぶしたもの、さつまいもを滑らかにペースト状にしたもの等が子どもの食いつきも良く、お勧めですよ。
綿棒浣腸
マッサージや食事療法で効果が得られなかった場合、また、ひどい便秘の場合は、綿棒浣腸でうんちを出してあげるのも1つの手段です。
便秘の疑いがあり、排便を痛がる・嫌がるような素振りがあるなら、おすすめの方法です。
排便を嫌がる=うんちが固くて痛いなので、早く出してあげないと、より痛みが増す⇒排便を我慢すると悪循環!
便秘が悪化してしまいます。
綿棒浣腸のやり方は、
- おむつやおむつ替えシートをお尻の下にスタンバイ
- 綿棒の先にワセリンかベビーオイルをたっぷりつける
- 肛門の外側をちょんちょんと刺激(⇒排便できたら終了)
- 肛門に綿棒の綿部分をゆっくり出し入れ
と、優しく行ってくださいね。
1歳頃になると、③綿部分をゆっくり入れた後に円を描くようにぐるりと回して刺激してもOKです。
この場合も、肛門を傷付けないように注意してくださいね。
ただし、1歳半頃になると綿棒浣腸では刺激が届かないのか、効果が出づらくなります。
また、この頃になると子どもも嫌がって激しく暴れるようになり、思わぬ怪我につながりやすく危険なので、控えた方が良いと思います。
あとがき
今回は、乳幼児の便秘について紹介させて頂きました。
知っておいて損は無いので、ぜひご一読頂けると嬉しいです。
ホームケアについては、すぐに実践できるものばかりなので便秘で悩んでいたり、疑いがある場合はぜひ試してみてくださいね!
「たかが便秘」と放っておくと、我が家の次男のように「見張りイボ」や「脱肛」につながるかもしれません。
この記事が、乳幼児の便秘のことを知るきっかけになり、便秘が重症化するお子さんが1人でも減ることに繋がれば嬉しいです。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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なかなか便秘が治らず、生後10ヵ月から2歳になるまでで、小児科を2件(医師は3名)回り「お手上げ状態」になり大学病院を紹介されました。