憧れていたヨーロッパの国々、南の島、流行りの街…。
学生時代からバイト代とボーナスをつぎ込んで、隙あらば海外へ渡航していた筆者。
ですが、だいたいノープランで旅立つ上に現地ではあっちこっちに気分で動き回るため、トラブル頻出!?
現地の方に本当によく助けていただきました。
今回は、人の親切さに触れたイタリアでの想い出をちょっとだけご紹介します。
英語が苦手な女子2人がイタリアに行く
当時、筆者は大学4年生、21歳。
英語力は中学英語に毛が生えた程度で英会話経験はほぼなし。
もちろんイタリア語は全く話せない状態でした。
ですが、どうしてもイタリアに行ってみたくて、「イタリア行く人ー?」と大学の友人たちに声をかけるも予定・予算が合わず撃沈。
そこで、高校時代の友人に久しぶりに声をかけてみると、なんと海外旅行が初めてという1人の女子が手を挙げてくれました。
そんなわけで、英語が苦手な女子が2人でイタリアに行くことなったのでした。
ちなみに事前のイタリア知識は「ことりっぷ」で仕入れました。
陽気で明るい国、イタリア
イタリア人というとジローラモさんを思い浮かべる方が多いと思いますが、イタリアの人々はだいたいそのイメージどおりでした!笑
陽気で声が大きくて女性に優しい。
そんな男性が本当に多かったです。
街中のいたるところにバール(簡易酒場)があり、ピッツェリア(ピザ屋)などのランチの飲み物メニューにもアルコールがたくさん載っています。
イタリアではお水もお金がかかるので、ワインを飲んでいる方が多かったです。(水500mlで€1~3程度)
というかワインがおいしいの!!
また、イタリアといえば「シエスタ(お昼寝)」も有名!
食後の時間に休む個人商店が、本当に多いのでびっくりしました。
銀食器屋さんのおじさんがCLOSE札を出していたので、聞いたら「今からシエスタだよ♪」って言われて感動したよ!
食後は休み、昼間から飲酒が当たり前、そんな雰囲気から町全体をゆったりとした時間が流れているようでした。
そんなわけで、出会う現地の方は朗らかで明るい方が多い。
(酔っぱらっているからなのか、気前もものすごく良いです。笑)
筆者は若い女性の2人旅であったこともあり、特に親切にしていただいたのだと思います。
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親切すぎるイタリア人/イタリア旅行記
海外旅行では基本的に、現地の方と交流するように心掛けている筆者。
というより、ノープランなのでだいたい行き詰まり、現地の方に声をかけがちです。笑
へたくそな英語、ボディランゲージで乗り切った、筆者の想い出をご紹介します。
ローマで出会ったスーパー紳士
それはローマで過ごす最後の夜のこと。
初めて、トラットリアに行った私達。
それまではピッツェリアやバールなど低価格帯のお店にしか行ってなかったのですが、「最後くらいはちょっと贅沢しよう」と滞在していたホテルのスタッフにおすすめのお店を聞いて訪れました。
(それでも勇気が出なくてリストランテは断念。)
- リストランテ:1人1.5万円~。ドレスコードのある格式高いレストラン。
- トラットリア:ドレスコードなし。比較的カジュアルだけどフルコース。
- オステリア:いわゆる居酒屋。ワイワイ楽しいお店。
- ピッツェリア:ピザ専門店。安いお店が多い。
- バール:お昼はカフェ営業していることも。一品料理が出るバーのようなお店。
そして1軒のお店にたどり着いたのでした。
重厚感のある扉に期待が高まります!やっぱりちょっと高そう!!
にこやかな店員さんに案内され席に着いた私達。
落ち着かないので、周りをキョロキョロ見回しました。
すると、日本人は1人もいないではありませんか!笑
ホテルに聞いたのに!観光客向けじゃないお店なの!?
あ、そういえばホテルは日本語対応じゃなかったな…(遠い目)
※イタリアでは日本語対応のホテルはかなり少ないです。
イタリア語が飛び交う空間に小娘が2人ぼっち。
とりあえずメニューを開くも全く分からない。何が入っているのか想像もつかない状態。
え…絶望なんですけど!?
よく出てくる単語だけは事前に覚えておくか、翻訳アプリDL、指さし会話帳を持参するのがおすすめだよ!(当時は準備してませんでした。笑)
prosciutto crudo(生ハム)、formaggio(チーズ)、verdura(野菜)、zuppa(スープ)、manzo(牛肉)、maiale(豚肉)、pollo(鶏肉)、pesce(魚)など
店員さんからイタリア語で「注文は?」と問われ、しどろもどろになりながら注文を試みる私達。
2人ともパニック。焦る。でも読めない。
この文字が何を意味するのか分からない。誰か助けて。
でも誰にも頼れない。なんとかしなきゃ。
すると明るい声が…!!
エクスキューズミ~?
ジャパニーズ??
隣のテーブルで食事をしていたイタリア人のおじさん(名前はマリオ)が、カタコトの英語で声をかけてくれたのでした。
聞き取れないイタリア語に半泣きだった私達は言葉が通じそうでほっとし、メニューが読めないこと、初めてのトラットリアで困っていることを伝えたのでした。
***英語でのやり取りでしたが日本語でお送りします***
OK~!大変だったね!任せて!
これとこれがおすすめだよ。食べられる?
うん!食べられる!生ハムも食べたいんだけど…
いいね!チーズもすき?
あとこれとこれもおすすめだよ~
ありがとう!食べたいな…でもそんなに食べられないかも
OK!店員さん。この子達は小食だから…申し訳ないけど、メインは1人前をシェアしても良いかな?その分僕らが頼むし、お願いするよ。
(なんという気遣い…!!)
気遣いの鬼であるマリオのファインプレーにより、いろんな料理をちょこちょこ食べることができるオーダーになりました。
そして注文が終わると、「ボクの役目は終了さ」というように、無駄に話しかけてくることもなく元のテーブルで友人たちと談笑し始めたのでした。
これが噂のジェントルマン…!?
マリオ、スーパー紳士やん!!もうスーパーマリオやん!!
関係ないけど推しゲーム貼っておく。笑
マリオが選んでくれた料理はどれもおいしいし、ボリュームも私達にぴったり!
海外は一皿の量が多いので、シェアを前提にしたオーダーが本当にありがたかったです。
いい話だなー…、って。ちょいちょいちょい!!!
若かりし頃のアイコンかわいくしすぎじゃない!?詐欺…
※かわいいアイコンは、ふくちさんのフリー素材サイトから拝借しております。商用利用OKのフリー素材サイトまとめ記事はこちら♪
そんなこんなで楽しい食事の時間が進み、生ハムもチーズもパスタも、ワインも全部おいしくて大満足。
イタリア最高だね!と笑い合っていました。すると…
はい、ドルチェです~
え!?頼んでませんけど…!?
突然ジェラートとケーキの盛り合わせをテーブルに置き、美女店員はバチコーン☆とウインク。
ふふふ。彼らからよ♡
やあレディーたち。ナポリのごはん、楽しんでくれた?
マリオー!!!!!!
そう。マリオたち、イタリアのおじさま6人組からのサプライズプレゼントでした。
日本人と交流できたのがうれしかった、イタリアを好きになってくれたらうれしい、またぜひ遊びに来てほしい、そんな理由でドルチェをおごってくれたのでした。
帰る際も「ホテルは近いの?寄り道せず、気を付けて帰るんだよ」と心配してくれたおじさま6人。
本当に親切なおじさまたちでした。
マリオ、その節は本当にありがとう!!
ベネチアの親切すぎる店員さん
こちらも親切な現地の方とのエピソード。
憧れのベネチアに降り立った私達2人。
美しい風景にテンションは爆上げです!!
当時あゆ(浜崎あゆみ)がCMしていたデジカメ「LUMIX」で写真を撮りまくっていた私。
特にベネチアは写真撮影スポットが多く、所かまわず激写しまくっているとあっという間にメモリー不足に…。
待ってくれよ…
ベネチアの写真がもう撮れないなんて耐えられないよ
令和のデジカメやスマホとは違い、平成はクラウドに即座にUPすることができませんでした。(PC経由すればできたよ。たぶん。)
旅先で写真の容量を増やすには、旅行中に撮影したデータを消すか、SDカードを入手するしか方法がなかったのです。
まだ次の日も別の都市を回る予定があったため、SDカードを購入することにした私。
しかし、ここは異国の地。
おまけに観光地ど真ん中、水上都市ベネチア。
一体どこにSDカードが売っているのか見当もつきませんでした…。(コンビニも家電量販店もインフォメーションも無いからね!笑)
困った筆者は、とりあえず道行く人に話しかけたのでした。
エクスキューズミ―!
カメラショップ知らない?
そう、テツロー出川の「出川イングリッシュ」方式です。
「ドゥーユーノウ カメラショップ?SDカード!」これを連呼です。
相手が観光客か現地人かなんてわかりません。
とにかく目が合った人全員に聞く。
すると、「電気屋ならあったよ」と観光客であろう金髪カップル(多分アメリカ人)が教えてくれたのでした。
たどり着いたのは石造りの古めかしい小さな電気屋さん。
ガラスはくもっていて中は薄暗そう。
いかにも地元の方しか訪れなさそうなお店でした。
木製のドアをそっと開けると、やっぱり薄暗い。
でも、ある!カメラある!!電池とか置いてある!!
おじさま、おじいちゃまの2人の男性がカウンター内に腰かけていました。
お嬢さん、どうしたの?
明らかに外国人である私達が入店したため、おじさん店員さんもびっくり。
「何しに来たの?道に迷った?」みたいなことをイタリア語で話しかけてくれました。(ニュアンスで理解。笑)
アイ ウォント SDカード。
要求は端的に。SDカードが欲しい、ただそれだけを伝える私。
今LUMIXに刺さっているSDカードを抜き、「セイム ワン プリーズ(same one,please)」と主張。
でも同じメーカーのものは置いてありませんでした。
当時はまだ今ほど日本製のSDカードが普及していなかったのか、それともお店が地元民用で取り扱い数が少なかったのか…。
見覚えのあるメーカーの商品がなく途方に暮れる私たち。
これなら使えるんじゃない?
と提案された、見たこともない海外製のSDカードを購入したのでした。
何はともあれ、SDカードを入手できました!!
店を出てから、意気揚々と新しいSDカードを相棒LUMIXちゃんに差しこむ!
あれ?
あれ?
認識されないんだが??
「SDカードを挿入してください」という点滅マークが出るLUMIX。
何度も差しなおす。でもやっぱりだめ。
はー…、やっぱりよく分からない海外製品買ったらダメだね(涙)
違うメーカーのを買い直そう。
とりあえずSDカードが無いとどうにもならないので、先ほどのお店に引き返したのでした。
お嬢さん、また来たの!?
驚くおじさん店員。
これダメだった…涙
イタリア語しか操れないおじさん店員に伝えるため、「エラー、キャント ユーズ(異常、使えない)」と簡単な英単語と共にデジカメの表示を見せました。
別のを買いたいから見せて?
…ダディ、これ使えないみたいだ
ずっと店の椅子にどっしり座っていたおじいちゃんに声をかけたおじさん店員。
おじいちゃんと何かイタリア語でペラペラ喋ったな~と思ったら、おじさん店員が棚から別のメーカーのSDカードを数種類取り出し、おじいちゃんの前に並べました。
そうそう、違うやつを買いなおしたいの!
バリバリ!ビリ!!
えっ!?
いきなり買ってもないのにパッケージを破くおじいちゃん。
よし!試してみよう!
そんなことを言うと次々と新品パッケージをやぶき、手あたり次第にSDカードを試し始めたのです。
おじいちゃーん!?
えっ!
うん!コレもダメだな!次!
えっ!(待って!)
そして、3枚目。やっと反応したのです。
これなら使えるみたいだ!撮影してみて!
撮れた…(お会計想像して涙目)
無事LUMIXちゃんがSDカードを認識しました。
でもね、涙よ。内心は大号泣。
たかがSDカードって思うかもしれないけど、1枚1,000円くらいするし、おまけに店頭売りのユーロ価格だからちょっと高い。
さっき買ったのと合わせて4枚分か…、ひー。
日本円で5,000円くらいするのかな。さっきゴンドラ乗ったから手持ちユーロも心もとないし。
よかったね!
ありがとう…!でもあの…
ん?どうした?
いや…お金…。ニュー ワンのやつ。
あー、いい!いい!イタリア楽しんで行ってね!
えっ、いいの…!?
戸惑う私達を「いいよ、いいよ!」とガハハと笑って送り出してくれた、おじさんとおじいちゃん。
結局、新品パッケージを破っちゃった(しかもビリビリ)のに、最初の1枚分のお金しか受け取ってくれませんでした。
そんな底抜けに優しい小さな小さな電気屋さん。
ベネチアのどこかにあるから探してみてね(笑)
いや、探せるかーい!!!
現地の方との交流で世界が広がるかも
今回ご紹介したのはイタリアで実際に私が経験したエピソードでした。
このほか、覚えている印象的な出来事はこちらのとおり。
- スコールが降ると一気に暗くなる!(まるで夜)
- 雨が降ると傘売りの方がどこからか出現する
- ローマの「スペイン広場」の大階段はジェラートを食べる観光客まみれ
- バルやカフェで知らない人がおごってくれることがある
- 「トレビの泉」の中はコインまみれ。時々人のコインが頭に当たる
あとは、2ユーロコインが各国でデザインが違っていて可愛いのですが、
おつりで持っていない柄のものをもらって喜んでいたら
今持っているのを見せて?持ってない柄と交換してあげるよ
とスーパーの店員さんがコイン交換してくれたこともありました。
そんな交流ができるのも現地の方と会話してこそ!
ぜひ旅行の際は、現地の方としゃべってみてくださいね!
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意外とコミュニケーションできるものですよ♪
それではciao!(チャオ~!)
旅行の体験記を楽しんでいただけた方は、ママ友体験記もお好きかも…?
絶滅危惧種レベルのボスママ出てくるよ~!
こちらの記事では、「ギャルゆき」のアイコンに使用した素材サイトを始め、大好きなサイトをご紹介しています。
本当かは知らないけど「ナポリ市長」だって言ってた。マリオ。
「市長」で英単語が合ってたかも自信ないけど。笑