子どもの想像力や他者を思いやる心などを育ててくれる絵本。
できるだけ良質でおもしろい絵本を読んであげたいものの、数が多すぎて選ぶのも探すのも大変ですよね。
年間300冊以上の絵本を読む私も、次に読む絵本を毎回悩んでいます。
そこでTwitterでおすすめ絵本(推し絵本)を募集し、実際に全作品を親子で読ませていただきました。
6歳頃~のお子さんと、大人の皆さんにもぴったりの「先輩ママ・パパが本気で推す絵本」をご紹介しますので、ぜひ絵本選びの参考にしてみてくださいね。
6歳・小学生~大人|2023年 おすすめ絵本ランキングTOP5
6歳・小学生になると一人で物語を読むようになる子が増えてきますよね。
この時期に夢中になれる作品に出会えると、本がすきな子に育つ可能性が高まります。
6歳~のおすすめランキングでは、興味のある分野を深く知れる作品や、「死」が出てくるなど考えさせられる作品、また、国語や道徳の授業で取りあげられるような学びのある作品が人気でした。
6歳~おすすめポイント
- 大人も惹きこまれるような深い内容の作品
- 読み聞かせ時間が10分程度かかる長い文章も楽しめるように
- 読書感想文の課題図書もおすすめ
【1位】ダース・ヴェイダーとルーク(4才)
1位は、なんと超人気映画「スター・ウォーズ」の世界から飛び出してきたスピンオフ作品でした!
すべてのスター・ウォーズファンに贈る、笑って泣けるユーモアブック。
悪役であるダース・ヴェイダー(父)とルーク・スカイウォーカー(息子4歳)のドタバタの子育ての日常を送る様子を綴った絵本です。
やんちゃ盛りでいたずらっ子な4歳児に振り回される「あるある!」な場面が次々と登場します。
映画の中では子育てシーンは一切描かれていないので、あくまでifの世界。「もし、子育てをしていたら…」と妄想しながら楽しむのがおすすめですよ。
絵本「ダース・ヴェイダー」シリーズは他にも発売されているので、もし楽しめたなら他の作品もおすすめです!
ちなみに管理人のおすすめは、毎年発売されているカレンダー。
毎年壁掛けと卓上サイズが発売されています。(9月始まりのカレンダーなので注意!)
絵本の名シーン(面白い1コマ)がカレンダーになっていて面白い&かわいいですよ♪
【2位】りんごかもしれない
ヨシタケシンスケさんのデビュー作「りんごかもしれない」が2位でした!
ある日、男の子が学校から帰ってくると、テーブルのうえにリンゴが置いてありました。
しかし、そのりんごを見て、とある疑問を抱いてしまった男の子。
「もしかしたらこれは、りんごじゃないのかもしれない」
りんごがりんごであることを疑う男の子の想像は、とどまるところを知らずにどんどん大きくなっていきます。
絵本ナビより引用
【3位】100万回生きたねこ
不朽の名作「100万回生きたねこ」が3位に選ばれました。
ある1匹のねこのお話。
「そのねこは、100万回も死んで、100万回も生きたのです。」とあるとおり、このねこは何度も何度も転生しています。
ある時は船のりのねこ、ある時はサーカスの手品つかいのねこに…。
でも、ねこは自分が死ぬときに泣いたことはありませんでした。
ただの一度も人生を悲しんだことがないのに決して悔いている様にも見えない、ふてぶてしいくらいに堂々としたねこ。
ところが、そんなねこの生き方を大きく変貌させる出来事が起こるのです。
それは白く美しいねことの出会いで……。
絵本ナビより引用
【4位】おおきな木
小説家の村上春樹さんが翻訳した「おおきな木」が4位に選ばれました。
大好きな少年と一緒に遊ぶリンゴの木。
でも時が流れるにつれ、少年は成長し木とは遊ばなくなり、違うものに興味・関心が向き、欲しいものが変わっていきます。
それは、ものを買うために必要なお金だったり、誰かと住むための家だったり。
木はそんな少年に、時にリンゴを渡し、自分の枝を渡し…惜しみない愛を与え続けるのでした。
いつでもそこにある木と、どんどん成長していく少年の静かで切ない物語。
絵本ナビより引用
【5位】にげてさがして
5位に選ばれたのは、ヨシタケシンスケさんの「にげてさがして」です。
ヨシタケシンスケさんの作品は強い!!TOP5に2作品入りました。
2021年に発売された「にげてさがして」。
多くの方の意識の根底にある「逃げちゃダメ」という呪縛のような考え方から解放してくれるような作品です。
子どもから大人まで、全ての世代の方が経験するであろう、いじめや人間関係のトラブル、仕事の失敗などの大きなトラブル。
そんなときに、大きな流れや「みんな」に飲み込まれて、自分を大切にできなくなってしまう方も…。
良いんだよ。
「にげて さがして、うごいて うごいて」という考え方もあるからね。
- 5分で人を動かす力のある本だなと思いました。絵本コーナーじゃなくて、大人向けのエリア(エッセイ・人生論などのところ?)にも置いたらいいのに、と思います。何度も読み返したくなるおススメの絵本です(くもここさん)
- 絵本…なのか?というくらい、驚くほど深い、全世代向けの人生論。今まさに悩んでいなくても肩の力がふっと抜ける作品なので、すべての方にぜひ読んでほしいです。真面目な子や良い子ちゃんな子どもには是非読んであげてほしいです!(管理人・ゆきママ)
6歳・小学生~大人|2023年 審査員おすすめ絵本
トップ5には入れなかったものの、審査員がおすすめする絵本を「審査員特別賞」として、ご紹介します。
【3歳おすすめ】おすしが ふくをかいにきた
3歳次男のおすすめは「おすしがふくをかいにきた」でした。
ミニチュア作家の田中達也さんの人気シリーズのひとつ!
2022年10月に発売されたばかりの新しい絵本です。
ストーリー性は特にないので3~5歳の子どもも一緒に楽しむことができます。
ミニチュアのおすしやアイスたちが生き生きと動いている様がかわいらしく、あの食材をそう使うのか?!という驚きや感動が散りばめられている作品です。
- 子どもが(というか私がw)ハマってる絵本!ミニチュアの魅力と発想力が素敵すぎる(きりんママさん)
- 大人気すぎて図書館では予約待ちが大行列になっている作品。PVを見て分かる通り、とにかく可愛い!本棚に飾っておいて、時々開いてフフフって楽しみたくなる絵本です。(管理人・ゆきママ)
- おすしがいっぱい!アイスもパンも食べ物がいっぱい出てきておもしろいの!(3歳次男)
【5歳おすすめ】ふたりはともだち
5歳長男のおすすめは「ふたりはともだち」でした。
仲良しのかえる、がまくんとかえるくんの2人のお話の短編集。
少し長めの文章ですが全編ひらがなで書かれているので、幼児にもやさしい作品です。
しっかりものの「かえるくん」とちょっとぼけてる「がまくん」。
ゆったりとしたのどかな空気が漂いながらも、クスッと笑えたり切なくなったり、いろんな感情を与えてくれる素敵な絵本ですよ。
絵本ナビより引用
- 教科書にも載ってる名作。カエルの友情物語なんだけど、時折シュールな笑いが組み込まれててで大人もクスッ♪親子で楽しめる絵本(ふくちさん)
- 春がきたお話では、なかなか起きようとしないがまくん。かえるくんはいろいろと説得して起こそうとするけどダメで、日めくりカレンダーを破り捨てて5月だよ!と堂々と嘘をつく姿に子ども達は爆笑していました。(管理人・ゆきママ)
- がまくんはカエルなのに水着を着てたね!隠してあげるかえるくん優しいねぇ(5歳長男)
【夫おすすめ】えんとつ町のプペル
夫のおすすめは「えんとつ町のプペル」でした。
キングコングの西野さんが執筆したことで有名になった本作。2022年に映画化もされました。
舞台はちょっとダークな空想の世界。
少年ルビッチとゴミに命が宿ったプペルの物語ですが、絵本一冊になかなかの波乱万丈なストーリーが詰め込まれていて、とにかく怒涛の展開の連続!
プペルは一体なんなのか、プペルが化け物と言われ皆から疎まれてしまったときにルビッチはどうするのか・どうすべきなのか、ルビッチの父はどこへ行ってしまったのか…
映画が絵本になっているような作品なので、読み応えはかなりありますよ。
映画「えんとつ町のプペル」公式サイトより引用
- 大人も子供も楽しめるのが良いですね。大人も泣ける!大人が何回読んでも気づきがあるので大好きです。映画は3回みて、3回泣きました。2作目も楽しみにしてます♪ぜひ、映画館に行ってみましょう!(なかじさん)
- 暗くてダークな場面が多いので、ファンタジーをファンタジーとして楽しめる年齢になってからがおすすめかなと思います!日本語の下に英訳がついているのはオシャレだし、勉強にも良さそう(管理人・ゆきママ)
- 映画を見てから絵本を読んだけど、よく短い文章であの世界観を表現できているなと感心しました。大人はもちろん、子どもも楽しめる!(夫・えーたパパ)
【管理人おすすめ】おすしやさんにいらっしゃい!
管理人のおすすめは「おすしやさんにいらっしゃい!」です。
生きものが食べものになるまでを写真で学べる絵本です。
おすしやさんに子どもたちがやってくると、目の前に並ぶのは、美しい魚や貝たち。
「さあて、どれをおすしにしようか。」と、次々と寿司職人がおすしにしてくれます。
と言うと、おいしそうなお寿司がどんどん出てくるだけかと思いきや、キンメダイをおすしにする場面では、キンメダイの体をじっくり観察していきます!
「せびれ、むなびれ、はらびれ、しりびれ、おびれ、角度を変えると金色に光る目…」と図鑑ばりの観察が始まりますよ。
魚の特徴や部位の名前も学びつつ、最後はお寿司をみんなで美味しく「いただきます」♪
なんと作者様がTwitterのリプ欄にご登場されました!笑
お優しいお人柄にファンが増えちゃいそうです~
【3歳・5歳おすすめ】ミッケ
3歳次男、5歳長男ともにおすすめだったのは「ミッケ!」です。
探し物絵本といえば「ミッケ!」というくらい、有名なシリーズ絵本。
管理人も小学生時代に全作読み、友人や家族とひたすらタイムを競っておりました(笑)
「もういいかい?クマはどこだ。サンタもかくれているよ。」といった文章で始まる探し物遊び。
「クリスマス」では、キラキラ輝くオーナメント、雪の森、たくさんのオモチャ、クリスマスクッキーなど、ページをめくるたびに美しくて楽しい写真が出てきます。
クリスマス前のプレゼントとしてもおすすめの作品です。
- よく図書室でみてた(笑)ミッケシリーズ好き♪(ずっこさん)
- 結婚して妻から聞いて知った「ミッケ!」。妻がハマっていて低年齢向けのシリーズも購入していたこともあり、わが家の息子たちも見事にハマりました。家族みんなで探し物遊びができるので、ボードブックのような感覚でコミュニケーションツールとしても有用です。(夫・えーたパパ)
- ママはミッケ!が早すぎるから、ママは3秒数えてからね!!!ムキー!(3歳次男・5歳長男)
番外編|「ミッケ!」年齢別おすすめシリーズ紹介
大きな絵本「ミッケ!」は小学生くらいにちょうどいい難易度設定になっています。
でも幼児でも楽しめる「ミッケ!」もあるんですよ。
全シリーズを読んでいる「ミッケ!」マニアの管理人が解説しちゃいます!
ミッケ!のことなら任せて!
1~2歳|ちっちゃなミッケ!
1~2歳頃から読むなら、「ちっちゃなミッケ!」シリーズがやさしいのでおすすめです。
1ページに登場する物の数とページのサイズ感が絶妙で、難しすぎず簡単すぎない、飽きやすい幼児を夢中にさせる工夫が素晴らしいです。
「どうぶつ」や「のりもの」といった子どもの好きなものばかりが登場する作品や、「1・2・3」や「A・B・C」など、知育的な要素が含まれた作品もあります。
厚紙でできたミニサイズ(ボードブック)なので、丈夫で持ち運びやすいのもGood!!
\ 好きな作品を選びやすい♪ /
2歳~|ちょっとやさしいチャレンジミッケ!
2歳~や本を破る心配がなければ、「ちょっとやさしいチャレンジミッケ!」がおすすめです。
2歳半くらいの子や初めて探し物遊びをする子にはちょっと難しく、でも挑戦して楽しめるくらいの難易度。
3~4歳頃まで長く楽しむことができますよ。
3歳~|チャレンジミッケ!
3歳~や、ミッケ!の世界観に少し慣れてきたら「チャレンジミッケ」シリーズがおすすめです。
写真の中に登場する物が増えるので、難易度が一段階上がります。
細かい探し物も増えてくるので、年長さんくらいまで楽しむことができると思いますよ!
\ 読んだ絵本を記録できる♪無料アプリ /
読み聞かせ記録アプリ -ミーテ-
公文教育研究会無料posted withアプリーチ
6歳・小学生~大人|2023年 みんなのおすすめ絵本(選外)
今回惜しくもランキングに入れなかった作品たちをご紹介します。
ランク外ですが、先輩ママ・パパたちがおすすめする作品なだけあって、良質な作品ばかりですよ!
うさぎのくれたバレエシューズ
バレエが大好きなのになかなか上手に踊れない女の子に起きた、夢のような物語。
ある日、女の子の元にうさぎの靴屋から桜色のトゥシューズが届きます。
うさぎのバレリーナたちと一緒に踊る場面は特に幻想的ですよ!
優しくて柔らかくて温かみのある世界観が素敵で、女の子じゃなくても楽しめる作品です。
- ひたむきに好きなことに真摯に純粋に取り組む女の子へ、うさぎたちからの素敵な贈り物が届きます。好きこそ物の上手なれという言葉が似合う、大好きなことを大切に、地道な努力を大切にする気持ちに気づける物語です。(-tumugi-さん)
- 「うさぎのやつ、読んで!」と何度も息子たちからリクエストされました(管理人・ゆきママ)
じゅげむ(落語絵本 四)
落語の定番「寿限無(じゅげむ)」が絵本になった作品です。
生まれた子どもになんとか良い名前をつけてやろうと、お寺の和尚さんに相談に行ったお父さん。
とにかくめでたい名前にするため、和尚さんは、長生きで縁起のよい名前をいくつも教えてあげました。
ところが、選びきれないからって全部子どもの名前にしちゃったので大変なことに!笑
- 川端誠の落語絵本シリーズも好き♪今日も子供と読んだよ!(バッシーさん)
- Eテレのテレビ絵本シリーズでも何度も放送されている作品。「寿限無」を子どもにもわかりやすく描いてくれていて、物語として楽しめますよ♪(管理人・ゆきママ)
花さき山
小学校の教科書にも採用されていることが多い名作。
山菜を取りに入った山で、山ンばに出会ったあやの不思議な体験のお話です。
「やまんば」と聞くと怖いイメージがありますが、この山ンばは違います。
やさしいことをすると美しい花がひとつ咲くんだよと、普段我慢しがちな優しいあやの心を救ってくれるような素敵な考え方を教えてくれるのでした。
- 思いやるココロの大切さが響いて好き(ままちいぶろぐさん)
- 描かれている時代が異なるので、ちょっと現代の子育ての感覚からすると「あやちゃん可哀想すぎない?」となりがちですが、やさしいあやちゃんの心が救われてホッとする作品。良いことをするとどこかにキレイな花が咲くと考えるって素敵です(管理人・ゆきママ)
ごんぎつね
きつねの昔話と言えば「ごんぎつね」が有名ですよね。
結構悲しいお話の「ごんぎつね」を、いもとようこさんが柔らかい可愛いタッチでマイルドに描いてくれているので安心して読むことができますよ。
※ストーリーは新美南吉さんの原作どおりなので死が登場します。ご注意ください。
また、「てぶくろをかいに」など、ごんぎつねのスピンオフ的な作品も人気です。
手袋を買いに人里に降りる子狐のお話です。
片手だけ人間の手に化けた子狐は、無事に手袋を買って来れるのでしょうか…。
- ごんぎつねシリーズがおすすめです。小学生の時に本を読むのがあまり好きではなかったのですが、そのごんぎつねシリーズだけは自分から好んで読んでた思い出があります(おむ太郎さん)
あらしのよるに
映画化も複数されている名作「あらしのよるに」。
ひどい嵐の夜に羊が駆け込んだ小屋には1匹の先客がいました。
真っ暗でお互いの姿が見えないままですが、会話しているうちに意気投合し2匹はお友達に。
また今度会う約束をするのですが、なんと羊が友達になったのはオオカミだったのです。
- 「あらしのよるに」を読んでもらったなぁ♪懐かしーむふふ♪(サトシさん)
- シリーズものになっていて、全巻続けて読むのがおすすめです!もちろん映画も絵が可愛いですし面白いのでおすすめですよ~!(管理人・ゆきママ)
\ 「あらしのよるに」も見放題対象! /
※最新の作品配信状況はU-NEXT公式サイトにてご確認ください。
葉っぱのフレディ-いのちの旅-
楓の葉っぱのフレディの一生を、移ろう季節の写真と共にめぐる作品。
春に生まれたフレディの周りにはたくさんの仲間がいます。
葉っぱ同士で仲良く楽しく過ごすうちに、みんなそれぞれ形や紅葉の色が違うことなどを発見したり、様々な経験をします。
そして季節は冬になり、いよいよ葉っぱが死ぬときを迎えるのでした。
生きることと死ぬことを題材にしているので、文章はしっかりとしていて長め、そして深いです。
- 小学校後半くらいに”自分が死ぬこと、死んだ後のこと”が怖くて仕方がない時期があったんだけど、たまたま国語の時間で先生がこの本を読んでくれて、「あっ、そうなんだ…」ってすごく救われたんだ〜(ゆがみちゃん)
にじのみずうみ
北イタリアのカレッツァ湖に伝わる伝説を絵本化した作品。
湖に住んでいたのはとても美しい妖精のオンディーナ。
そのオンディーナに恋をした魔法使いはあの手この手で彼女を捕まえようとしますが…。
ちょっぴりまぬけで憎めないまほうつかいにクスッと笑え、ただひたすらに美しいオンディーナに見惚れる作品です。
いわさきちひろさんの美しく繊細な水彩画が、物語の世界観をより幻想的に表現してくれていますよ。
- いわさきちひろさんの絵とやさしく美しい表現ストーリーが好き。ストーリーもだけどちひろさんの水彩見惚れてしまう(カヌレさん)
- オンディーナきれい…。かわいいね(5歳長男)
- 年中さんの息子が夢中になって読んでいました。虹がかかるシーンもとても綺麗ですよ(管理人・ゆきママ)
お話の種をまいて
プエルトリコからニューヨークに移住した女性、プーラさんの一生を描いた作品。
民話や祖母から教えてもらったお話を、図書館で子供たちに語ったプーラさん。
プーラさんのその語り掛けにより、その土地には存在しなかった物語が人から人へと語り継がれていき…まさに「お話の種をまいて」いたのでした。
- プーラさんの一生を描いた絵本ですが、それこそが1つの物語として語られています。文章も美しく、5歳2ヵ月の娘にも一瞬で気に入っていました。長く読み続けたい一冊です(ゾウさんだぞうさん)
いのちをいただく
牛の解体をテーマにした作品。
ただの美談や悲しい話ではなく、食べるために解体するという扱いが難しいテーマなので小学生からがおすすめです。
食肉センターに勤めて実際に命を解く(解体)ことを仕事にされている、坂本義喜さんの話を絵本化したものになりますよ。
「命を解く」ことと「いただきます」の重みを、牛のみいちゃんの話を通して学べる絵本です。
- これ読むと毎回泣く。命の大切さを親子で感じれるよ〜。親子で心が温かくなる絵本(うーママさん)
- 難しいけれどいつかは学ばなければならないテーマ。子どもでも理解しやすい絵本なので伝わりやすい反面、「普段食べてるお肉=牛さん、豚さん、鶏さん」と連想できてしまうので幼児には刺激が強いかなと思います(管理人・ゆきママ)
えほん とべないほたる
童話「とべないホタル」を絵本化した作品。
羽がちぢれて飛べないホタルとその仲間の物語で、1~12話までシリーズものになっていますよ。
みんなと一緒に生まれたホタルのうち、1匹だけ飛ぶことができなかった「とべないほたる」。
とべないほたるに訪れるピンチやトラブルを仲間達が心優しくカバーしようとしてくれます。
友情や優しさ、人を思いやる気持ちを学べる絵本ですよ。
- 今は手元にないけど…とべないほたる!たしか12(最終回)が好きだった(chocoさん)
ぼくのキュートナ
「はいけい。ぼくのキュートナ」で始まるキュートナへの手紙と言葉が15通つづられた手紙集のような作品。
キュートナが誰なのかは描かれていません。恋人かもしれないし子どもかもしれない。
だけど、「ぼく」にとって、ものすごく大事な愛する人ということは痛いほど伝わってきます。
絵も文章も、手書きの独特の文字も、色使いも、すべてがオリジナリティにあふれている個性的で素敵な絵本です。
- 「ぼくのキュートナ」が個人的に好き♪表紙も可愛いよ(えぬかっぺさん)
- 子ども向けというよりは大人向け。特に女性に響きやすい作品かなと思いました。愛がいっぱい表現されているので、人のラブレターを盗み見ているような気分になりますよ笑(管理人・ゆきママ)
わたしのいえ
世界中の家や暮らしが描かれたアートブックのような作品。
田舎にある家や街中のアパート。豪華な宮殿や地下の穴ぐらも…。
文章は少なめで絵がメインの絵本なので、「こんな家もあるんだなぁ」と親子で「へー!」「ほーっ」と関心しながら楽しむことができます。
- 『詩』みたいですごく綺麗で読むのも絵を見るのも大好き(おかきさん)
- 世界の貧富の差や文化レベルの違いを描いているのか?と社会風刺的な側面もあるのかなとも思えました(夫・えーたパパ)
- …とパパが言っていましたが、私にはそこまで深読みするスキルがありませんでした(笑)美しいタッチで色んな家が描かれていて、それぞれの生活を空想することができて楽しかったです(管理人・ゆきママ)
わかったさんのドーナツ
長年世代を超えて愛されている、わかったさんのおかしシリーズ。
本作では、レモンドーナツを作るわかったさん。
レモンの爽やかな香りが漂ってきそうですよ♪イラストも可愛い!
お菓子作りのポイントで登場する歌が楽しくて、子どもと一緒にテンポよく楽しく読める作品です。
- 私が小学生の時にハマった本。可愛い世界感と、そこで出来上がるオヤツにワクワクしちゃいます♪シュークリームや、クレープとかシリーズがたくさんあるんですけど、どれも図書室で貸し出し中になってる位、大人気!(さっちゃん)
- 子ども一緒にお菓子作りをするキッカケとしてもおすすめ!(管理人・ゆきママ)
カボチャのなかにたねいくつ?
予想~検証までの流れ、算数の考え方が描かれた知育的な要素が強い作品。
おまけに、身長のコンプレックスの問題までサラッとポジティブに変換してくれちゃいます。
学校の教室に並ぶ、大・中・小の3つのカボチャ。
中にタネがいくつ入ってる?と聞くと、答えはみんなそれぞれでした。
じゃあ実際に数えてみよう!と3つのやり方で数えてみると…?
- 推し!(まにこさん)
- うちの息子も背が低い方なので、クラスで1番背の低いチャーリーの気持ちがよくわかる。見た目は小さくても中にすごいひみつがあるかもしれない。素敵な考えです(管理人・ゆきママ)
ふくろうくん
5歳長男のおすすめ作品「ふたりはともだち」の作者&訳者が手掛けた「ふくろうくん」。
独特の繊細な絵のタッチが素敵で、ほっこりする日常を丁寧に切り取った短編集です。
ふくろうくんはとってもお人よしなのですが、ちょっぴり間抜けで、愛すべきキャラクター。
そんなふくろうくんのまるで1人コントのようなクスッと笑える物語が詰まっていますよ。
- 「こんもり おやま」が好き♪(国語の教科書にも載ってた)いいオトナなのに今でもこんもりおやまをつくって夫に迷惑かけてます(ゆきぴさん)
- 2階建てのおうちで、階段を上がったり下りたりを繰り返す様子に長男が爆笑していました笑(管理人・ゆきママ)
- ふくろうくんおもしろ~い!あせかいてる!笑(5歳長男)
おじいちゃんとパン
「おじいちゃん、今日はなにぬるの?」
食パンを通してつづられた、優しくてほっこりする作品。
甘いものが大好きなおじいちゃんは、食パンに毎日ジャムやマシュマロなどの甘いものを塗って食べています。
その甘~いパンを楽しみにしているのが、孫の「ちびすけ」。
ちびすけの成長を、超甘党のおじいちゃんの食パンレシピと共につづります。
- 短編やとパッと思いつくのは「おじいちゃんとパン」も好き。美味しそうなパン、いっぱい出てくるよ!(バッシーさん)
- 終盤に登場するミスリードを誘うページ構成がわざとなのかは分からない!(笑)でも、結末もほっこりなので安心して読める作品です♪(管理人・ゆきママ)
ふしぎなたね
4,5歳向け絵本ランキングで登場した「はじめてであう すうがくの絵本」を書いた安野光雅さんの作品。
投資のような考え方や、算数のような要素が取り入れられています。
怠け者の男が仙人からもらったのは2個のふしぎな種。
1個食べると1年間おなかが空くことはなく、また、1個地面にうめると来年の秋には必ず2個になるそうなのです。
男は考えて彼なりの答えに辿り着きました。あなたならどうしますか?
- 「はじめてであうすうがくの絵本」の安野光雄が作った「ふしぎなたね」。たねを食べてしまうとそれっきりなのですが、植えて育てるとたねが増えます。資産を育てるという考えを伝えるのに重宝するかも?(いぬぼうずさん)
- 最後に「えー!」という出来事も起こりますが、それまでの男の頑張りによって支えられます。お金の使い方、運用を考えるキッカケとして優秀な絵本でした(夫・えーたパパ)
わすれられない おくりもの
アナグマと仲間達の愛情・友情、知恵や想い出を受け継ぐことの大切さが描かれた素敵な物語。
いつもみんなに頼りにされているアナグマは大変歳をとっていて、自分の死期が近いことを知っていました。
死ぬのはちっとも怖くないけれど、残していく森の友だちの事が気がかりなアナグマ。
みんなへの手紙を書き残したその夜、アナグマは不思議な、そして素晴らしい夢を見たのでした…。
- 大人になっても読んでいる本。小さな子供さんには、難しいかもしれないですが、すごく深くて、何度読んでも考えさせられるし、何度でも泣かされます…。絶対手放さない大事な1冊です(こっぺぱんぬさん)
- アナグマはものしりでやさしい。みんなをたすけていて凄かった!(5歳長男)
このあと どうしちゃおう
「死」を扱う作品なのに、ヨシタケシンスケさんらしいユニークさと笑い、創造力に満ちた読後感も爽やかな作品です。
おじいちゃんを亡くした男の子は、ある日、おじいちゃんの部屋で「このあとどうしちゃおう」と書かれた1冊のノートを見つけます。
ノートには、自分が将来死んでしまったら、どうなりたいのか、どうしてほしいのかが書いてあったのです!
「ピザ屋さんもいいな、クラゲもいいな」生まれ変わったらなりたいもの一覧。
「天国ってこんなところにちがいない」テーマパークのような天国予想図?!(笑)
おじいちゃんの絵と文字でいきいきと描かれるユーモアたっぷりな天国の姿が面白く、「死」を考えることで「生」を考えるというラストも素敵です。
- ヨシタケさんの本は全部好きなんだけど 「このあとどうしちゃおう」が推しかな。これはちょっと大人にも…って思える(まにこさん)
- おじいちゃんのノート内容がお茶目すぎて最高です!息子達も大喜びでした。笑(管理人・ゆきママ)
ずーっと ずっとだいすきだよ
愛犬との生活、そして愛犬が亡くなった後の心境が温かく優しい色彩で描かれた作品。
世界で1番素晴らしい犬「エルフィー」と「ぼく」のお話です。
愛犬との死別はとてつもなく悲しい出来事で、がんばって乗り越えることなんてできないけれど…でも気持ちを和らげてくれる方法はあるのだと伝えてくれます。
「だいすきだよ」。ぜひ伝えられる間にいくらでも大切な相手に伝えてほしい。
子どもの優しい気持ち、愛する気持ちを育んでくれる素敵な絵本です。
- この絵本が大好き!子供の頃に読んで号泣した思い出が忘れられない(ひかりさん)
いつでも会える
愛犬と飼い主の死別をテーマにした作品。
「ずーっと ずっとだいすきだよ」と違うのが視点が逆であること。
大好きな飼い主を突然亡くした犬「シロ」の視点で描かれていて、「会いたい」とひたすらに叫んでいる姿に胸がギューッと締め付けられます。
会いたいと願っても会えない。亡くなってしまった人との消えない思い出のお話。
- 読んだ絵本で1番泣けました。大人も泣けます(がじゅまるパパさん)
- 文章量はかなり少なく、2歳頃でも理解できるようになっています。ですが、本当にシロが可哀想で、また亡くなってしまった飼い主も小さな女の子なので、「つらい」「可哀想」がものすごく込み上げてくる作品なので、幼児には刺激が強い印象です。特に5歳長男は「なんで?」と涙ぐんでいる場面も。小学生以上のお子様におすすめしたいです(管理人・ゆきママ)
おじいちゃんがおばけになったわけ
「死」がテーマになっているのにユニークで愛らしい作品。
大好きな「じいじ」が突然死んじゃった!
死んだらどうなるの?と聞くとママは「天国へ行く」と言い、パパは「土になる」と言っていたけれど、なんと死んじゃったはずのじいじが僕の部屋にいるではありませんか。
「この世に忘れ物がある人はおばけになる」と本に書いてあるけど、じいじ、おばけになっちゃったの?!
じいじが何を忘れたのか、ぜひ最後まで読んで確かめてみてくださいね。
- 最後ちょっとうるっとくる良い話(バッシーさん)
- ディズニーの映画「リメンバー・ミー」に近い雰囲気のお話。死をテーマにしながらも暗くなりすぎず、でも感動を与えてくれる素敵な作品です。(管理人・ゆきママ)
クリスマスを探偵と
「陽気なギャング」シリーズや「重力ピエロ」などの著者である小説家・伊坂幸太郎さんの初めての絵本。
クリスマスのドイツを舞台に、探偵カールと謎の男の出会いが描かれ、サスペンスの予感やスリル感があって先が気になる文章はさすがです。
短編小説のような作品なので、しっかり文章を読める年齢になってからがおすすめ!
起承転結がしっかりあって、軽い読後感で楽しく読むことができますよ。
- 教えてもらって借りて読んでみたんだけど、凄くほっこりした。まだ学生のころに書いたとかってあったからすごいなぁと思って!(まにこさん)
- 18歳のときの作品だそうです。サラッと軽快に読めるのですが、所々に伊坂さんらしい言い回しや要素を感じる作品。小学校高学年~がおすすめかなと思いました。(管理人・ゆきママ)
いるの、いないの
完全にホラー絵本!幼児は閲覧注意レベルです(笑)
おばあさんの住むとても古い家で暮らすことになった「ぼく」。
でも、その古民家の天井はとても高くて暗がりになっていて不気味です。
暗がりに誰かがいるような気がしてならない。気になって気になってしかたがない。
ホラーやミステリー小説を執筆される京極夏彦さんと、リアルなイラストを描く町田尚子さんが本気を出してしまった作品…。
ちびっこのみんなは、本当に怖いので覚悟して読むこと!
大人向け|親世代に刺さる!泣ける絵本たち
出版社が設定している対象年齢は6歳頃ですが、これは「親世代が感動する作品!」というものを厳選してご紹介します。
もちろん子供が読んでも感動したり感じることは多々あると思いますが、きっと読み聞かせ中に親が泣いてしまうこと間違いなしです。
あんなに あんなに
子育てで連続する「あんなに」と「もうこんなに」にフォーカスした作品。
あんなに欲しがってたのに、あんなに心配したのに、あんなに小さかったのに…。
日常にあふれるたくさんの「あんなに」の中で子どもは大人になっていき、気付けば「もうこんなに」が増えている…。
ヨシタケシンスケさんが本気で泣かせに来ているとしか思えない、涙腺崩壊間違いなしの絵本です。
- 親に刺さる作品(のねたさん)
- むり。無理すぎました。YouTubeの公式PVだけでも泣けちゃいます(管理人・ゆきママ)
ちいさなあなたへ
娘が誕生した瞬間から成長し巣立っていくまでが母親視点で描かれた作品。
親でいることの喜び、不安、苦しみ、つらさ、寂しさ、子どもへの想いが短い文章の中にギュギュッと詰まっています。
「あのひ、わたしは、あなたのちいさなゆびをかぞえ、そのいっぽん、いっぽんにキスをした。」
この冒頭の1文で、きっと全ての母親が初めて我が子に出会った日のことを思い出すのではないでしょうか。
そしてまた、自分の母親がどんな思いで自分のことを見守ってくれていたか思いを馳せると涙が込み上げてくるやさしい気持ちになれる作品です。
- 母が子を思う気持ちが優しい文章と絵で描かれていて、妊娠中に元気をもらった記憶があります。親向けですが、成長に伴って変化する我が子を思う感情を大きな視点で描いていてすごく好きです(アリスンさん)
- 出産祝いで親戚からもらった絵本の1冊。日々の育児は大変だし不安も疲れもあるけど、それ以上に喜びや幸せももらっていて、一緒に過ごせる今この時をもっと大事にしようと思えるような作品です。(管理人・ゆきママ)
おかあさん だいすきだよ
子ども目線で描かれた育児書のような絵本。
「おまえ うまそうだな」などのティラノサウルスシリーズを描いた宮西達也さんの作品です。
ママも子どももお互いのことが大好きですよね。でも、もっと優しくしてくれたら、寄り添ってくれたら…ママのことを「もっとだいすき」という息子。
「おかあさんね あなたが ずっと ずっと ずーっと だいすきだよ。」
必死になって子育てをしているときに、つい置いてきぼりにしがちな気持ちを思い出させてくれる作品です。
- 大人に読んで欲しい絵本。子どもをついつい叱っちゃう人、子どもが大好きな人、「大好きだよ」って子どもに言いたい人におすすめ(ぽんたの母さん)
- 「早くして」「まだ?」「ちゃんとして」必死なときって言いがちじゃないですか?かく言う私もよく言ってしまいます。ダメダメな母親だなって落ち込むのではなく、前向きな声掛けをしよう、大好きって言おう!とポジティブな気持ちを思い出すために読んでほしいです(管理人・ゆきママ)
このママにきーめた!
赤ちゃん目線で語られる、誕生秘話の物語。
「ねぇ、どうしてママをえらんだのか、しってる?」
なんと、赤ちゃんがお空の上から地上を眺めてママを選んだそうなんです。
た~くさんいるママ候補の中から、自分を選んでくれたんだと思うとなんだか心がほっこりしますよね。
ちょっとズボラなママとしっかりした赤ちゃんの対話形式でつづられた作品です。
- 親子で読んでてほっこりできる絵本でした。この絵本を読んでから、ゆーくん(※ゆきちさんの息子さん)もママを選んで来たんだよって言ってくれたのが嬉しくて♪(ゆきちさん)
人気の絵本から「思い出に残る1冊」を見つけてみて
今回は6歳頃~大人までを対象とした、38作品を一挙にご紹介しました。
無数にある絵本の中から、お気に入りの1冊を見つけるのは大変!
絵本選びに悩んだときは、ぜひ先輩ママ・パパのおすすめする人気絵本ランキングを参考にしてみてくださいね!
あなたとお子さんが素敵な絵本に出会うことができますように。
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